鹿との出会い
少し前に、奈良に行ってきました。
今まで吉野や明日香は大好きで何回か行ったことがあったのですが、いわゆる奈良の有名な、東大寺のあたりには全然行ったことがなかったので、やや緊張しました…。
しかも、鹿とはあまり交流したことがなくて、登山の時、かさっという音がして、猛ダッシュで駆けていったり、夜ねている時にキューンキューンと鳴いているような遠い存在だったので、こんなに近くに、しかもたくさんいることにすごくびっくりしました…。
よく見てみると、何か身近な動物に似ているような気がしてきました。
濡れた鼻と、何かを訴えるようなつぶらな目、暑さではあはあいっている息づかい…、人なつっこく寄ってくる感じ……。
奈良公園にいる鹿は、いぬにそっくり…!!
と、大発見をしたつもりでいたのですが、誰にも共感してもらえませんでした…。
それにしても、小学校の時の遠足で来た時には、お弁当を食べられたり、遠足のしおりを食べられて先生に怒られたり、追いかけ回されておしりをかじられたり、記念写真をとっていると、四方をぐるっと取り巻かれていたり…、とかなり恐ろしい存在だった気がしていたのですが……。
よく見てみると、やっぱり今でも修学旅行生が鹿に追いかけられて逃げ回っていました。
おみやげ物やさんに立ち寄ると、「決して鹿にせんべいを見せたらあきませんよ」と神妙な口調で言い聞かせる声が聞こえてきます…。
あまりに真剣な口調だったので、思わずせんべいを見せたらどうなるのかやってみたくなったのですが、逃げまどう中学生たちを見て、やっぱりかわいそうなことをしたらいけないと思い、断念したのでした…。