Autunno e inverno: 秋と冬の新作
2015年の秋と冬に撮った新作の写真です。
岩船寺や毘沙門堂など、ちょっと遠くてふだんあまり行けない
お寺が多くなっています。
Autunno e inverno2: 秋と冬の新作2
秋と冬の新作の続きです。
ブラームスやシューマンばかりを聴いていたこの時期は、
水面に映る影など、どちらかというと非対象的なものの美しさが
伝わるようにするにはどうしたらいいかと考えながらカメラを
持っていた気がします。
水辺の写真が続いてやや涼しくなってしまうかもしれませんが、
もしよかったらこちらにも寄ってみてください。
Symphony No.3 op.90 (mov.1)
Johannes Brahms
F-A-E Sonata
Robert Schumann,Johannes Brahms,
Albert Hermann Dietrich
mov.1: Allegro (Albert Dietrich)
mov.2: Intermezzo (Robert Schumann)
Mov.3: Scherzo (Johannes Brahms)
Mov.4: Finale (Robert Schumann)
このソナタはシューマン、まだ若かった頃のブラームス、そして二人の
共通の友人、ディートリッヒの3人によって書かれました。
ブラームスともシューマンとも親交の深かったヴァイオリニスト、
ヨーゼフ・ヨアヒムの座右の銘、“Frei aber einsam”(自由に、しかし孤独に)の頭文字をとったF-A-Eの音型をモチーフとしています。
気分がふさぎそうになる時、悪魔が全速力で駆け回っているようなこのソナタのスケルツォ(mov.3)や、自由にそして高貴に、のびやかな旋律の奏でられるフィナーレ(mov.4)を聴くと、なぜか元気づけられて
もうちょっとがんばれるような気がしました。
“Frei aber froh”(自由に、しかし楽しく)の頭文字をとった、F-A-Fをモチーフとする、ブラームスの交響曲第3番もよかったらいっしょにお聞きください。
F-A-Eソナタの頃にはまだ20代だったブラームスが師、シューマンの死のもたらした衝撃や様々なプレッシャーやトラウマを乗り越えて熟年に至って
出した答えの一つをここに見ることができるように思います。