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My Love is like a red,red rose

僕の愛する人は赤い、赤い薔薇のよう

“My love is like a red, red rose”
                     Poesia: Robert Burns
 
My love is like a red, red rose
   That’s newly sprung in June :
My love is like the melody
   That’s sweetly played in tune.
  
As fair art thou, my bonnie lass,
   So deep in love am I :
And I will love thee still, my dear,
   Till a’ the seas gang dry.
  
Till a’ the seas gang dry, my dear,
   And the rocks melt wi’ the sun :
And I will love thee still, my dear,
   While the sands o’ life shall run.
  
And fare thee weel, my only love,
   And fare thee weel a while !
And I will come again, my love,
   Thou’ it were ten thousand mile.

 

「僕の愛する人は赤い、赤いばらのよう」

 

 

僕の愛する人は六月に新しく萌えだした
赤い、赤い薔薇のよう
僕の愛する人は旋律の中で
甘美に奏でられたメロディのよう

 

完成された芸術のようなきみと同じように かわいい人よ、
こんなにも深い愛の中に僕はいる
僕は変わらず愛し続けるだろう 愛する人よ、
全ての海が干上がる時まで

 

海がいっせいに干上がる時まで 愛する人よ
そして岩が太陽の中で溶ける時まで
僕はきみを変わらず愛するだろう
人生の時間の砂が経過している間ずっと

 

そして君の幸運を願っている たった一人の愛する人よ
君の幸運を しばしの間だけれど
そして僕はまた帰ってこよう 愛する人よ
たとえ一万マイルも離れていようとも

“My love is like a red, red rose”
Poesia: Robert Burns
Ct. Andreas Scholl
「MyLove?? 」                                  COROMICO
 
スコットランドの詩人、ロバート・バーンズのこの美しい詩にはコメントなど必要ないと思うのですが、一つだけ…。
冒頭の印象的な“My love is like a red, red rose”の、My loveはよく「私の愛は…」と訳されるのですが、loveは「愛」という意味だけでなく、「恋人」という意味でも使われますし、第4節で恋人に対して“My only love”、最後にも“My love”と呼びかけられることから、やはり「愛する人」と訳した方がいいのではないかなと思いました…。
個人的には「私の愛は…」とした方が、ぐっと印象的な気もしますが…。
言葉の強さよりも意味の正確さをとるとそうなります。
 
“My dear”(私の親愛なる人)、“My bonnie lass”(私の美しい娘)など、節をまたいでどんどん呼びかけが変わっていくことも印象的で、海が干上がり、岩(地球?)が太陽の中で溶けるなどダイナミックで印象的なイメージとともに、スケールの大きな、壮大な愛に包まれているような感じもこの詩の大きな魅力だと思います。
そうおもいながら読んでいると、なぜかダンテの「神曲」(Divina ommedia)の最後に書かれている言葉のような壮大なイメージが思い浮かんできます。
 
 L'amor che move il sole e l'altre stelle
 「それは太陽と星々を動かしている愛だった」
           (Dante Alighieri "Divina Commedia” Paradiso XXXIII,145)
 
宇宙の広大な広がりの中に出て、そこから地球をいとおしそうに眺めているような浮遊感と、思いの確かさを感じられる気がするのですが、みなさんはどうでしょうか??
 
 
 
 
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